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2016-07-21

OS X版OBS Studioのニコ生プラグインの導入方法

注意

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 OS X版OBS Studioのニコ生プラグインの導入方法

このページについて


OBS Studio にニコ生プラグインを導入するには、大まかに2つの方法があります。
  • バイナリ配布されたプラグインを導入する。(もう1つの方法よりはかなり簡単)
  • OBSのソースコードにニコ生プラグインのソースコードをマージしてからOBSをビルドする。(かなり面倒な上に、ソフトウェア開発経験が全く無い人にとっては色々難しい)
ここでは、比較的簡単なバイナリ配布されたプラグインを導入する方法について説明します。

そもそもニコ生プラグインって何?

OBSのニコ生プラグインとは、ニコニコ生放送の外部ツール配信で放送枠を取得するたびに設定する必要がある配信用のURL(rtmp:// で始まる文字列)とストリームキー(lv で始まる文字列)を自動取得する事で、いちいち入力しなくても良いようにするためのOBSのプラグイン(OBSの機能を拡張するソフト)です。

その他、コメントビューワのViqoと連携してViqoでニコニコ生放送の自動枠取り後に自動的にOBSで放送を開始できるなど、OBSでニコニコ生放送を放送する上で便利な機能が幾つか加わります。

(OBSのニコ生プラグインで増える機能の詳細やViqoとの連携機能について、このページでは説明しません。)

どうしてOBSとは別々にインストールする必要があるの?

いわゆる「大人の事情」です。

もう少し詳しく説明すると、OBSのニコ生プラグインで使用しているライブラリ(プログラム上の部品みたいなもの)の中に、特許の関係でOBS(を含む全ての実行可能なアプリ)に同梱した形では(無料で)配布する事ができないものがある為です。

作業手順

念のため、作業の前にバックアップをとっておきましょう。

0. OBSを終了します。

1. OBSのニコ生プラグイン配布ページからダウンロードします。

 基本的には一番新しい「obs-rtmp-nicolive-#.#-osx.dmg」みたいな名前のファイルです。(#.# には数字が入ります。)
 (2016年11月10日現在、一番新しいのは v2.1.0 なので、上記ページの v2.1.0 の所にある「obs-rtmp-nicolive_2.1.0-osx.dmg」をダウンロードして下さい。)

2. ダウンロードした .dmg ファイルをダブルクリックします。

 図1の様なウインドウが表示されると思います。
 (ブラウザの種類によっては図1の様なウインドウが自動的に表示される場合があります。この場合はダブルクリックする必要がありません。)

図1:プラグインの .dmg ファイルをダブルクリックして表示されるウインドウの例

3. 2. で表示されたウインドウを画面の左側に移動しておきます。

図2:図1のウインドウを画面左側に移動した例


4. Finder の「ファイル」メニューから「新規 Finder」ウインドウを選んで、Finder のウインドウをもう1つ表示します。

図3:Finderの「移動メニュー」内の「新規 Finder ウインドウ」


5. 4. で表示されたウインドウを画面の右側に移動しておきます。

図4:新規Finderウインドウを画面の左側に移動した例(画像は加工しています。)


6. 5. で開いた方の Finder ウインドウで、「アプリケーション」フォルダを開きます。

 →「アプリケーション」フォルダの開き方がわからない場合。

  左側にアプリケーションフォルダがあればそれをクリックする。
 
  無ければ 5. で画面の右側に移動したウインドウをクリックしてから「移動」メニューから「アプリケーション」を選ぶ。

図5:Finderの「移動」メニュー内の「アプリケーション」フォルダ


7. アプリケーションフォルダ内の OBS のアイコンをいわゆる右クリック(もしくは Control キーを押しながらクリック)して、「パッケージの内容を表示」を選ぶ。
「Contents」という名前のフォルダが表示されている事を確認する。

図6:OBSのアイコンを右クリックして表示されるメニューの例


8. 2. で表示されたウインドウ(obs-rtmp-nicolive-#.#-osx.dmg の方のウインドウ。この記事の通りにしていれば画面の左側にあります)の「Contens」フォルダから、7. で表示されたウインドウ(「アプリケーション」フォルダの方のウインドウ。この記事の通りにしていれば画面の右側にあります)の「Contents」フォルダのアイコンに重ねないようにドラッグ&ドロップする。

図7:ドラッグ&ドロップ直前の画面の例

図8:ドロップ時の画面の例
 
9. 図9の様に「"OBS.app"を変更するには、管理者の名前とパスワードが必要です。」というウインドウが表示されるので、「認証」ボタンを押す。


図9:認証を確認するウインドウの例

10. すると、図10の様な「”Contents”という名前のフォルダがすでにこの場所にあります。」という文で始まるウインドウが表示されるので、「結合」を選びます。

 (この表示が出ない場合はドラッグ&ドロップのドロップ先が間違っています。アプリケーションフォルダからOBSを削除してOBSのインストールからやり直して下さい。)

図10:結合を確認するウインドウの例

11. 管理者パスワードを入力し、「OK」ボタンを押します。

図11:管理者パスワード入力画面の例


12. OBSを起動します。ニコ生プラグインの導入が成功している場合は、OBSの起動後、OBSの設定画面の「配信」の「配信種別」のプルダウンメニューに「ニコニコ生放送」という項目が増えています。

図12:OBSの設定の配信の「配信種別」で「ニコニコ生放送」を選んだ画面の例


メモ

OBSが起動しない場合、主な原因と対処方法は下記の2つです。

 作業手順の 8. のところでドロップ先が間違っている場合
  →アプリケーションフォルダからOBSを削除して、OBSのインストールからやりなおして下さい。
 OBSのバージョンに対応していない間違ったバージョンのOBSのニコ生プラグインを導入した場合
  →アプリケーションフォルダからOBSを削除して、OBSのインストール後、正しいバージョンのニコ生プラグインをダウンロードしてから再度このページの手順に従ってプラグインを導入して下さい。

OBSのニコ生プラグインの導入は通常は1度やれば良いだけですが、下記の場合には再度やる必要があります。
  • ニコ生プラグインのバージョンを上げる場合
  • アプリケーションフォルダからOBSを消去して再度インストールした場合


以上です。



更新履歴

  • 2016年7月31日:最初の公開。
  • 2016年11月10日:v.2.1が出てたので一部修正。